12センチおきに 君を刺すけど

時雨のmoment A rhythmを借りました。
聴きました。
最初に言っておきますがこれかなりブッ飛んでます(笑)
好き嫌いははっきり分かれると思います。



1曲16分50秒ということで、なんとなくlingみたいに緩急のある曲かと思っていたら
ライブで彼らが見せるような激しさはほとんどありません。
感情たっぷりの歪んだギターによるソロも一応ありますが、
曲調そのものは最初から最後まで非常にゆったりとしています。
空間を埋めるかのようなギターのアルペジオもディレイも本当に綺麗です。
それでいて冷え切った、広がる音の中に浮遊しつつも締め付けられる不思議な感覚。
こんなにも静かで淡々とした曲なのに、
そこから連想される風景や感情は表わしきれない程無数にあって
相反するものも全てがこの1曲の中に存在しています。
ある種のカオスと言って良いでしょう。
特に後半部の得体の知れない緊張感と不安感はヤバいです。
もうなんか世界観が凄すぎて泣きそうになりました。
聴き終わってみると16分が非常に短く感じられます。
もう何回も再生したけど、これヘビロテし続けたらそのうち現実世界から逸脱しそうなのが怖い

夜に一人部屋を真っ暗にしてヘッドホンで聴くことを強くお勧めします。
そして異世界へGO!




とりあえず値段とか売り方とかいろいろ言ってる奴とかパンク厨は聴かなくていいかな。